表現アート
先日、小春さんといっしょに「表現アート」の
ワークショップに参加しました。
「表現アート」とは、アートによって心を解放するメソッドです。
セラピーを目的とし、セラピストやカウンセラーによって行なわれる場合は、
「表現アートセラピー」と呼ばれていますが、
作品の診断や評価はしません。
「表現アート」の基本原則は、「自分も人も批評しないこと」。
まず、誰からも批判されない安全な環境を作り、
その中で自由に表現し、溜め込んできた感情を
アートを通して外に出します。
安全な環境と、自由に使える道具や材料を与えられると
大人でも、無心になって作品作りに集中します。
今回のワークショップでも、パステルやクレヨン、
風船、色紙、毛糸・・・など、様々な道具が用意されていました。
絵を描いたり、紙をちぎって貼り絵をしたり、
風船をふくらませて立体的な作品を作ったりと、
一つとして似ている作品はありませんでした。
これは当たり前といえば当たり前のことですが、
学校で作った作品などが教室に並べられると、
どこか似ている作品が多かったような気がします。
ここまで個性が表れたのは、
やはり評価や批判されない環境だったからではないでしょうか。
そのような環境が与えられることで、言葉では表せない
「自分」を表現することができるのだと思います。
いじめや自殺が毎日のようにニュースで取り上げられていますが、
今の教育現場には、このような「自由に表現できる環境」が必要だと思います。
今回のワークショップを企画した相澤るつ子さんは、
「表現アート」を心の柔軟体操として、
心をほぐすために学校教育の中に取り入れることを提案しています。
彼女は、絵本作家でもあり、美術教師の経験もあり、
教育関係者向けの研修なども行なっています。
ご興味のある方は、ぜひこちらのサイトをチェックしてみてください。
(みんなの作品)